「古い本だ。1990年に出ている。原著は1986年」
「それは古いね」
「しかし、1950年代の朝鮮戦争を扱うには古すぎるわけでも無かったようだ」
「どういう意味?」
「凄く面白かった」
入手の経緯 §
「なぜそんな本を読んだのだい?」
「昔買った本が偶然掘り出されたから」
「読んでいなかったの?」
「そう。未読だった」
どこが面白いのか §
「何が良いって、理由はいろいろあるぞ」
- 日本に非常に近く、日本の名前がよく出てくる (その時空母XXは日本で補給中だった等)
- 北朝鮮が使用した雑多なレーダーの中に日本陸軍のものが含まれる
- 実際に戦った航空機は、なぜか日本人に馴染みが薄いものが多い (馴染みがあるのはコルセアとセイバーとB29ぐらい)
- いちばん面白いジェット黎明期にあたっていて、どんどん機種が変わっていく
- アングルドデッキになっていないエセックス級でジェットを運用している (パンサーだよ)
- 野戦の話になるとまた話題になる機種が変わる
- 日本人には憎いB29がカモとして出てくる
- 日本人には憎いヘルキャットが無人標的機や遠隔操作の無人機として使われている
- お互いに制限を自らに課した制限戦争である
「それだけ?」
「いやいや。他にも面白い話が大量にある」
というわけで §
「北欧空戦史が一番のお気に入りだったか、これはそれにも負けないなあ」
「そこまで言う?」
「だってさ。北欧の話はほとんど日本と絡まない。しかし、こっちは日本という単語がしばしば出てくる。関連性の濃さでは比較にならない」
「そうか」
「にも関わらず日本では朝鮮戦争の話はあまり出てこない。まあ当時は敗戦でゆとりのない時代だったのだろうけど」
スカイレーダー §
「スカイレーダーの出番が一杯あったのも良かったな」
「なぜ?」
「けっこう好き」
パンサー §
「パンサーの出番が一杯あったのも良かったな」
「なぜ?」
「けっこう好き」
更に §
「バンシーとかシー・ヒューリーとかYak-15とか、なんだそれはという機種も一杯出てくるし。1回読んだぐらいでは収まらないなあ、これは」
「収まらないのかよ」